22卒外国人留学生の内定率は39.0%、前年より増加傾向

2021/10/13 06:10

就活・転職情報サービスサイト「キャリタス」を運営する株式会社ディスコ(本社:東京都文京区)は、キャリタス就活2022に登録している外国人留学生(文系243人、理系113人:東アジア出身288人、東南アジア47人、他21人)を対象に、就職観や就職活動の状況について調査、その結果を発表しました。

 

 

 

最も就職したい日本企業

卒業後に就職したい企業は、「日本にある日系企業」(50.8%)が最も多く、「日本に ある外資系企業」(34.8%)と合わせると、日本で働きたいと考えている外国人留学生は 8 割を超 える(計 85.6%)。日本での就職者が3割程度だった以前と比較すると、日本にある日系企業だけでも5割超えで大きく改善されています。コロナ禍で帰国が困難になっている事が大きな要因の一つですが、日本の就職環境の改善と、日本への親和性が向上している影響もあると考えられます。

日本での就職希望理由と今後の不安

「日本で就職したい」と回答した外国人留学生に、理由と、日本での就職に不安に感 じることを尋ねたところ、最も多いの理由は、「生活環境に慣れているから」が約 7 割(69.5%)を占め、続いて「日本語力を活かせるから」(56.4%)となりました。一方、将来のキャリアのための日本勤務経験を必要と回答する方も3割近くおり、日本でのキャリアパスを明確にする必要性も感じられます。

また、不安な点として、52.5%の方が「自分の日本語が通じるか」、43.3%の方が「職場の人間関係を作れるか」と回答しており、 留学で培った日本語力を現場や同僚との人間関係構築で活かしたいが、果たしてビジネスの現場や社内で通用するのか不安を抱える方も多い結果となっています。

 

就職を希望する日本企業へのイメージ

日本企業に対して抱いているイメージについては、「社員研修が充実している」(82.0%)、 「福利厚生が整っている」(75.6%)などが多くを占め、育成環境が充実し安心感のある職場環境があると考えていることが分かります。

 

また、一方で2 位 の「 高 い 日 本 語 力 が 求 め ら れ る 」は 8 割 近 く が 選 び( 7 8 . 9 % )、礼儀作法も含めた高い日本語力が求められると感じており、この点は留学生でも障壁として捉えている様子が伺えます。その他、昇進の機会が少なく、年功序列の賃金体系であることは周知の事実として認識しており、その点はネガティブに映っています。

これらの点から、職場環境や育成環境には定評がありますが、「高い日本語力」「賃金体系」「昇進の機会」「長時間労働」があまり良い印象を持っていないことが伺えます。この点は現在の日本の若手社員も同様の考え方をするようになってきています。

22年卒留学生の内定率

7 月時点の内定率は、外国人留学生については約 4 割に留まっています(39.0%)。ちなみに、国内学生は8割です(80.1%)。コロナ禍の影響で内定率が下がった前年同時期(31.5%)と比べ、7.5 ポイント 上昇したものの、コロナ前の内定率(2020 年卒者:40.6%)をわずかに下回ります。

文理別では、文系 36.2%に対し、理系 45.1%と、理系が大きく引き離しています。これは企業が求める人材に理系の割合が増えていることを表しており、今後もこの差は広がって行くと予想されます。

尚、日本における大学生の文理割合は6:4ですが、留学生においては8:2となっており、理系学生は少数派です。しかし、内定率は理系の方が多いので、実数にすると多くの文系の方が内定を獲得できていない現状が伺えます。

【運営会社】株式会社セレッジ

代表菅野の素顔
菅野 直純
76年大阪生まれ。04年から外国人採用事業をスタートし16年以上外国人採用分野に携わる。2010年から14年まで中国最大(世界4位)の人材総合サービス企業中智上海グループに数少ない日本人としてJoin。12年に日企人事倶楽部設立。帰国後、外国人エンジニア人材採用/管理事業を展開。